カツラと妖精と恐竜の話

君のカツラは時速何キロメートルだと聞くので
ぼくは350メートルだと言いました。

するとその少女は羽根を生やして大空高く飛び立とうと
したのもつかの間車に跳ね飛ばされてしまいました。

ぼくは「大丈夫?」と駆け寄ると
その少女は息も絶え絶えに「1足す1は?」
と言うのでぼくは「にっ!」と思いっきり微笑みました。

少女は「ありがとう。あなたの笑顔は一生忘れないわ」

そう言って静かにその目を閉じました。

ぼくは彼女の傍らに立ち。
わんわんと鳴きました。

すると犬が近づいてきたので
けっとばしました。

犬はドーベルマンだったので
ぼくはドーベルマンの餌食になり
大けがをしました。

ドーベルマンの飼い主は「申し訳ない申し訳ない」と
毎日メロンをもってお見舞いに来てくれたので、
ぼくはまあこれも良いかな、と思ったのだけどやっぱり
ドーベルマンが許せないのでメロンに毒を盛って
ドーベルマンにあげました。

そうしたら意地汚い飼い主が勝手にメロンを食べてしまったので、
ぼくは殺人の罪に問われて懲役10年の実刑判決を受けて、
刑務所に入れられてしまいました。

刑務所の中は実はタイムマシンになっていたので
ぼくはタイムマシンに乗って未来の世界に行きました。

未来の世界は妖精が飛び交い、
ピンク色に染まっていました。

ぼくはある妖精に「あら?見ない顔ねどうしたの?」
と聞かれたので「速いカツラを探しているのだ」と言いました。

妖精はカツラなんか探してる場合じゃなくてよ、
とそれだけ言うと巨大化して恐竜になってしまいました。

がおー。

恐竜は可愛くそういうとぼくに襲いかかり
ぼくを食べ始めました。

ぼくは助けて助けてともがきながら恐竜の中にいた
可愛い女の子と恋に落ちました。

食べ物は恐竜が食べたものをちょっと拝借すれば
それで生きていけました。

女の子はとてもとても可愛くて、
ぼくはとてもとても好きになりました。

やがて1ヶ月もすると、彼女は胃酸で段々溶けはじめ
会ったばかりの頃の可愛さを失ってしまいました。

きっとぼくも彼女のように胃酸で溶け始めているのでしょう。

でも今まで胃酸で溶けてしまわなかったのは
彼女の持っていた「胃酸トケナーイ」という薬品のお陰です。

その薬品を使い切ってしまったのでぼくらは溶ける運命です。

そんな時恐竜は猟師に鉄砲で撃たれて死んでしまいました。
ぼくはらやっとの思いで恐竜の中から抜け出すとそこには
バナナが広がっていました。

やった!バナナが食べられる。
そう思うと彼女の可愛さも元に戻っていました。

バナナンバナナンバーナーナー。

こうしてぼくはバナナと伴に平和にくらしたのでした。

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